今朝、私の携帯に１本の電話が鳴った。

「中村さんですか？朝早くにすいません、契約をキャンセルしてもいいですか？」

半年前に１棟目を購入し、２棟目を契約直前に控えていたＢさんからだった。

価格交渉や融資、売買契約書の段取りまで終えていた私はビックリしたというよりも、あまりの軽快さにちょっと苛立ちさえあったくらい（笑

とりあえず理由を聞いてみた。

「実は、嫁が今朝荷物を全部まとめて実家に帰ってしまいました」

『え〜、いったいどうしたんですか？』

よくよく話を聞いてみると、１棟目のアパートを購入してから奥様とはギクシャクしていたようです。
２棟目を購入を相談したときも既に勝手にしろ状態・・・

実際に、勝手に契約をしようとしていたことが今回の引き金になった様子。

でも、私はいつかはこういう人が出るという予感もありました。

これまでも不動産投資を夫婦で成功するためのセミナーは他でも開催されていました。
でも、今まではどちらかと言うと、購入前に奥様を納得させるための方法だったり、保証人になってもらうための秘訣的な要素が強かった。

でも、本当に夫婦間の難題が訪れるのは買った後なんですね。

私が行っている物件紹介サービスのエリアは今は東北なんですが、半分以上のお客様は公務員。
奥様にしてみれば、旦那さんが変な事件でも起こさない限り一生安定した生活が待っているわけです。

それが突然、アパート購入宣言です。
購入したとしても、今週は勉強会、来週は大家さんとの飲み会・・・
普通であればちょっと異常に思います（汗

幸せになるために始めたはずの不動産投資のせいで、今まで幸せであった家庭がどんどん崩れていく。

きっと、こういう人はたくさんいるのではと思います。
ある意味、不動産投資で成功するよりも難しい課題です。

でも、私を頼ってお願いされたクライントがこの問題を抱えているのですから、ちょっと深刻です。
早急に何か対策を考えなくては・・・

こんな時よくあるのが、夫婦で一緒に経営するということです。

先日もある大家向けの忘年会に出席したのですが、その中にも夫婦でご一緒に参加されている人をいくつか見かけしました。

いいな〜、うらやましいなって思います。
きっと一緒に掃除をしにいったり、仕事を分離しながらやっているんでしょうね。

でも、これって意外と難しいことだと私は思います。

不動産投資に理解を示す奥様がどれだけいるんだろうかと思うし、実際にはとても少ない気がします。
子供が小さいとそんな余裕がない人も多いでしょう。

でも、大事なことは一緒にやっているフリをすること。
そして、バランスを守ることかな。

どんな人でも自分が頼られている、必要とされていると思われたい。
不動産投資に限らずどんどん一人でいろんなことを決めてしまうと、相手側は不快になります。
まして、そのせいで家庭の時間がなくなるのであれば、キレるのは当然です。

僕がこのようなことを言える立場ではありませんし、僕だったら逆キレして即離婚です（笑